歴史は韻を踏む

VANI'S NOTE

History does not repeat itself, but it rhymes. (歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む。) Mark Twain

たまたまネットニュースで知った言葉。
Mark Twain懐かしい。大学の頃に作品をいくつか読んだなぁ。
人種問題意識が高まっている今日、このタイミングでMark Twainの言葉を知るなんて何だかご縁を感じる。
歴史は全く同じに繰り返すわけではないけど、カタチを変えて繰り返す。
フロイドさんの事件も、コロナ流行にも通づるものがあると私は思いました。

また、私が日本が戦争中にしたことをシンガポールにいる間に勉強したいなと思ったタイミングでした。
ナショナルミュージアムだったり、見て学べる場所があるから。
すると、いいタイミングで知ったあっちゃん(中田敦彦)のYouTube大学のリー・クアンユーの話がとても面白かった!
【リー・クアンユー①】シンガポールを経済大国に導いた首相の壮絶な半生
【リー・クアンユー②】シンガポール躍進の軌跡

 

そこで紹介されていた本が気になって気になって。読みたくて読みたくて。そしてやっと読めたーーー!
『リー・クアンユー回顧録』Memoirs of LEE KUAN YEW
上巻下巻とあり、私は下巻の方を特に面白いなぁと思って読みました。

リー・クアンユーから見た各国の話が私にはとても面白かったです。
あっちゃんも話していたけど、今まで会った日本の政治家の印象や日本人に対する感想などなど。
様々な国を見た上での考察など、これ本当に20年近く前に書かれたものなの!?と驚いてしまいました。
本当に頭の良い人だったと思うし、建国の父と言われ慕われていることに頷ける。

心に残った文章がいくつもあるけど、全部書ききれないし書いていいのか分からないので一つだけご紹介。

旧日本軍占領時代の辛い体験を持ち、日本人の特質に潜む恐ろしい一面を知りながら、それでもいま私は日本人を尊敬し、立派だと思う。
日本人の持つ集団の結束心や規律正しさ、知性、勤勉さ、国のために進んで犠牲になろうとする気持ち。
それら全てが並外れて生産性の高い日本の力のもとになっている。
国の資源の乏しさを認識している日本人は今後も格別の努力を続け、達成困難なことを成し遂げていくにちがいない。

日本は、その文化的強靭さゆえに、いかなる災難があろうとも克服していくだろう。
地震、台風、津波と、昔から日本人は予期せぬ自然の猛威に繰り返しさらされてきた。
そのつど日本人は甚大な被害を耐え忍び、また立ち上がり、そして国を再建していく。
九五年一月の阪神・淡路大震災は日本の人々の行動様式を典型的に示している。
九二年のロサンゼルス地震は阪神・淡路を襲った地震よりも被害が少なかったが、直後、暴動や略奪が起こった。
それに対し、神戸などの被災民の対応は冷静だった。略奪や暴動はもちろんなかった。(省略)
家族や家屋など震災で失ったものがいかに凄まじくとも、人々はいたずらに身の不幸を嘆くばかりではなかったのだ。
九六年十一月、私は神戸を訪ねた。二年弱で人々の生活が正常なものに戻りつつあるのを見て私は信じられない思いだった。
彼らはこの大災害をも冷静に処理して、新たな日常生活に邁進していた。
日本の文化は素晴らしくも、実に異質である。
しかし、文化の異なる多くの民族によって構成される世界に適合するには日本人はさらに変わらなくてはなるまい。
(下巻
第32章 日本の教訓)

 

日本って何かを失い、そこから立ち上がり再建する経験をたくさん持っていると思う。
コロナ流行によって、色んなことが変わって変わらなければいけない時。
決断と決定のスピードが遅いし、変わることに対して抵抗勢力が非常に強い日本。
でもコロナで意図せずぶっ壊されてしまったのだから、つべこべ言わず立ち上がってやるしかない。
もう変わるしかない、変わらなければいけない時がきたんだと思う。
リー・クアンユーが仰っているように、日本は国と国民が結束すれば大きな力を発揮できるはず。
再建したり新しいものを作り出したり、より良い日本が、より良い世界が出来るって信じたいな。

 

リー・クアンユーは周囲からしたらめちゃくちゃな人だっただろうな…と思うけど、きっと人間的魅力がそれに勝る方。
個人的に旧日本軍を恨む気持ちはあるのに、今は日本人を尊敬し立派だと思うなんて言える器の大きさ。
個人の思いは一度置いておき、客観的に物事を見ること将来を見ることって難しいもん。
リー・クアンユーにそんなことを言ってもらえたのは先代の日本人のおかげだね。
先代から受け継いだものを私たちもより良いかたちで後世に残していきたい。
シンガポールで生活する今、日本人として恥ずかしい行動はしたくないと改めて考えさせられた。

日本経済新聞社が出している本は現在販売されていないので、英語の原書を買おうかな。
日本語版は一部割愛し翻訳・編集されたもの。全部しっかり読んでみたい。

 

とりあえず私…シンガポール大好き♡って伝えたい。

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