『かくれ里』白洲正子

VANI'S NOTE

初めてLEE”S CONFECTIONERYに伺った時はバスで、徒歩の時間が短い最短距離で向かいました。
ただ2回目となる今回はふと電車とバスで行ってみようかなと思い、寄り道しながら少し時間をかけて行ってきました。

MRTのJurong East駅からIMMまで行ってバスに乗ることにしました。
改札を出てからIMMまでは少し距離があり、ショッピングモールを抜けてJ-Walkという通路を通って行きました。
たくさんショップがあって、この辺りも住みやすそうだなぁなんて思いながら歩いていました。
その時、ふと白洲正子さんの『かくれ里』を思い出したので記録のためにブログに書きます。

抜粋)『これから私が書くものには、いく分それに近い面もあるかも知れないが、秘境と呼ぶほど人里離れた山奥ではなく、ほんのちょっと街道筋からそれた所に、今でも「かくれ里」の名にふさわしいような、ひっそりした真空地帯があり、そういう所を歩くのが、私は好きなのである。近頃のように道路が完備すると、旧街道ぞいの古い社やお寺は忘れられ、昔は賑やかだった宿場などもさびれて行く。どこもかしこも観光ブームで騒がしい今日、私に残されたのはそういう場所しかない。その意味では、たしかに「世を避けて隠れ忍ぶ村里」であり、現代の「かくれ里」といえよう。そのような所には、思いもかけず美しい美術品が、村人たちに守られてかくれていることがある。逆にどこかの展覧会で見て、ガラス越しの鑑賞にあきたらず、山奥の寺まで追いかけて行ったことがもある。時には間違って別なお寺へ行ってしまい、意外なものに出会う時もある。といった工合で、そんな時私は、つくづく日本は広いと思うのである。さいわい私にはそちら方面の仕事が多く、毎月のように取材に出るが、肝心の目的よりわき道へそれる方がおもしろくて、いつも編集者さんに迷惑をかける。が、お能には橋掛り、歌舞伎にも花道があるように、とかく人生は結果より、そこへ行きつくまでの道中の方に魅力があるようだ。これにはそういう旅の途上で拾ったささやかな私の発見であり、手さぐりに摘んだ道草の記録である。』

ただ電車でLEEさんのお店に行っただけの話で、白洲正子さんを出すのは少し申し訳ない気もしますが笑
でも思い出しちゃったし、記録がわりのブログなので勘弁してください。。。
この本を読んだ時に一番心に残ったのが水色で色付けした箇所でした。
私も白洲正子さんと同じで、肝心の目的よりわき道にそれるのが面白いと感じるんです。行きつくまでの道中の方にむしろ魅力があるというのも、私にはしっくりくる表現でした。

もしバスでただ通り過ぎるだけだったら見れなかった景色を見ることが出来たと感じ、『かくれ里』の文章を思い出したのかもしれません。
スケールが小さい話で、白洲さんには本当に申し訳ないですが。
幸い今は時間に余裕があるので、堂々とわき道にそれてみて新しいシンガポールを発見したいな。
行きつくまでの道中の魅力を記録に残したいので、カメラを持ってひとりでふらっと街歩きをしないとね。

また、少し話は変わりますがシンガポール生活にも当てはまるかも?と思ったり。
今までは何か欲しいものがあればAmazonなどオンラインショップで、食べ物だって美味しいものがすぐ手に入る環境で生活をしていました。
シンガポールでは残念ながら一箇所で買い物が済まないことが多い。
野菜はあのお店、お肉はあちらのお店の方が美味しい、フルーツはまた違うお店といった風に。
そんなんだから色んな場所に出掛けるようになったし、色んな人と関わることになった。
そのおかげでシンガポール人の生活を垣間見れるようになり、行動範囲も広がった。(代償として移動時間はかかるけどね)
最寄りのスーパーでお買い物が完結してしまっていたら、知らなかった世界や見えなかった景色がありました。
ちょっとした不自由あるおかげで、以前より考えるし知恵を絞るし自分で動くようになった気もするなぁ。

色々書いてきましたが、もう一度白洲正子さんに謝っとこ。
スケールが小さい話で白洲さんのお名前出しちゃって、本当に本当に申し訳ありませんでした!

 

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